/ 10 シネマンドレイクの個人的評価 星 8/10 ★★★★★★★★ 以上、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の感想でした。
「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」 声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。 あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。 ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが……。 岩井俊二が描く現代の噓(ゆめ)と希望と愛の物語。
死の直前、真白が一緒に死んでくれるか問いかけた際に七海は「はい」と答えます。 では、なぜ真白は七海を道連れにしなかったのでしょうか? 答えはお金に代えられない幸せを育んだ 「無償の愛」 であると推測できます。 雇い主が真白であることに気が付いた七海はそれでも真白と一緒にいることを選びました。 そしてメイドを辞めると宣告した七海からお金とは関係のない「無償の愛」を注がれた真白は、お金に代えられない幸せを感じます。 真白から七海へも「無償の愛」を感じていたからこそ、真白はひとりで死ぬことを選んだのではないでしょうか。 七海の離婚を仕組んだのは誰なのか 黒木華演じる七海は何者かによって仕組まれた浮気が原因で夫の鉄矢と離婚させられてしまいます。