こんにちは。 猫背の話ばかりをしているが、毎回くどくど言うのがパソコンやスマートフォンの使いすぎについて。「わかっているよ!」と思うかもしれない。しかし、わかっていても行動に移すのは難しいのだろう。なぜなら、今日もあなたはこの記事を…… ディスプレーを通して見ているのだから。 こんにちは。プロボディデザイナーの松尾伊津香です。私は現在、疲労回復専門ジムZERO GYMでビジネスマンに対して仕事パフォーマンスを上げるためのフィットネスと瞑想の指導をしています。 前回は首猫背に関してお話ししました。 首猫背とは、首(頸椎)だけが極端に前に出ている姿勢のことです。パソコンやスマートフォンによる「ディスプレーの引力」により、目(視覚)が引っ張られて頭が前に出てしまっているのです。 首猫背を図で確認したい方は こちら さて、ではその解決方法をお話ししましょう。首に原因があるから首を後ろに引けばいい……? 単純に考えるとそうですが、実際にやってみるとなぜかしっくりこないと思います。これは意識を向けるポイントが間違っています。 首を元の位置に戻したいなら背中上部を押し下げてください。 図解で説明しましょう。 背中上部が緩む→首を引き下げる力が弱まり、首が前に出る。 背中上部が引き下げられる→首の後ろの詰まりが取れて、首猫背が改善される。 おわかりでしょうか? 首が前に出るのは結果であって、意識を向けるポイントは首ではありません。この場合、背中上部(肩甲骨あたり)に意識を向けてあげましょう。 では、背中上部を押し下げる動きとはどのようなものでしょうか。解決方法はとてもシンプルです。 ①ひじを後ろに引いて、ひじや腕を斜め後ろに押し下げます。 ②吸う呼吸で胸が開くのを感じながら5回呼吸 さらにアドバンスでできる方は以下もススメです。 ③そのまま首を右に倒す。 ④3回呼吸したら反対も同様に行う。 【ポイント】 後ろで組んでいる腕が緩まないように注意! 書籍『超「姿勢」力』では「首コリ解消ストレッチ」と呼んでおり、首に強めのストレッチをかけながら首猫背を改善していきます。肩や首のコリも取れるので仕事中のリフレッシュにもオススメですよ。 大事なのは単に組むのではなく、しっかり腕を押し下げるということです。肩甲骨がぎゅっと寄って前に出ている首の位置が戻るのを感じられます。オフィスでも気軽に行えるので、ぜひ今日から採り入れてみてくださいね!
しかし首猫背のいちばんの対策は……、 いま見ているディスプレーから離れて、空を見上げることかもしれません。 それではまたディスプレー上でお会いしましょう! 今日も良いビジネスライフを! プロフィル 松尾伊津香(まつお・いつか) 疲労回復専門ジムZERO GYM エグゼクティブプログラムディレクター。『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』著者。ミスター&ミスモデルジャパン2016 日本大会「ミス・モデルジャパン ガールズ部門」3位。福岡県福岡市博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。在学中、 心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合う。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーに。現在は日本初の疲労回復専門ジム「ZERO GYM」で、働く人の心身のコンディションを整える指導をする傍ら、食欲や食事制限・リバウンドに苦しむ人たちの悩みと日々、向き合っている。 Illustration:KAZMOIS {{|removeHtmlTag}} {{and_tags[0]}} {{ctype_digit(ort_title3)? '¥'. number_format(ort_title3)ort_title3}} 税込
頭も肩も体の前にあってはいけない。頭は体の真上、肩は体の後ろにあるものと心得よ 2. 「40秒首ほぐし」で首コリ撃退にいそしむべし 3. 「40秒首筋トレ」で首や頭を持ち上げ、「カメ」から「ヒト」の首に戻るべし 4. 「30秒の肩甲骨ほぐし」で背中から「甲羅」を取り去るべし 5. 「20秒の脇伸ばし」で縮こまった体を伸ばして、呼吸とココロを楽にすべし
街ににぎわいが戻ってきた。とはいえ、コロナショック前とは様子が違う。マスクなどの感染症対策が当たり前になっているのはもちろんだが、気になるのは、「カメ首」が目立つことだ。カメのように首を突き出し、頭に引きずられるように体が重そうについてきて前へ進む。大人のカメだけでなく「子ガメ」もいる。信号待ちでたまった人々の姿はさながら、「カメ首」の軍団だ。 私、健康ジャーナリスト結城未来もショーウインドーに映った自分の姿にがく然とした。……カメなのだ。前に突き出した首の上に乗っている顔の表情は、心なしか苦しそうにも見える。数カ月のテレワーク生活で、ヒトからカメへの変貌を遂げてしまったとしたら、あまりにも悲しい。どうやら、体の上半身に痛みを訴える声も大きくなっているようだ。そこで、昭和大学医学部整形外科の客員教授 平泉裕医師のところに駆け込んで、「カメ首ストレスを解消するためのルール」を教わることにした。 ――平泉医師「『カメ首』とは、的を射た名前ですよね。今、多くの人に見られる不良姿勢は、『カメ』そのものです。背中は丸まり首やアゴが前に出たカメのような姿勢のために、不調を訴える患者さんが目立ちます」 「カメ首」姿勢はどういった不調をもたらすのだろうか? ――平泉医師「肩コリ、首コリ、頭痛、眼精疲労です。『首が重くて頭が上げられない』『首から肩と上腕に痛みが走る』、『首を切り落としたい』という訴えまであります。先ほど来院した患者さんは、まさに『カメ首』症状でしたね。レントゲンを撮ると、アゴが前に出てしまっていることも確認できました。『首が痛くてつらいので、痛み止めをもらって横になって休みたい』と言われたので、『痛み止めや休むことだけでは改善しませんよ』と、ご説明したところです。ちなみに、私も毎晩原稿を書いているせいか、すぐに首の後ろの筋肉が疲れて痛くなりますので、そのつらさはよく分かります」 テレワーク、長時間のスマホが「カメ首」の原因か 「カメ首」が目立つようになったのは、テレワークの影響もあるのだろうか?